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マッキンゼーが突きつけた現実。AI時代、「優秀な人」の定義が変わる。

組織 約3分で読めます

「学歴」「経験年数」「資格」で人を評価する時代は、終わり始めている。

AI時代、人材の価値はどこに残るのか。

その問いに対して、マッキンゼーのグローバル・マネージング・パートナー、ボブ・スターンフェルズ氏の発言が非常に興味深いものでした。

マッキンゼーでは現在、約25,000のAIエージェントが人間とともに働いているといいます。

AI導入によって、検索や要約などの業務を昨年だけで約150万時間削減。

さらにAIエージェントは、過去6カ月で約250万点のグラフを作成したと報じられています。

つまり、これまで多くの若手社員が時間を使っていた、

「調べる」 「まとめる」 「分析する」 「資料を作る」

という仕事の一部が、急速にAIへ移り始めています。

では、AI時代に人間には何が求められるのか。

スターンフェルズ氏が挙げたのは、3つでした。

① Aspiration|志を抱く力

AIは与えられた目的に対して、最適な方法を提案できます。

しかし、

「そもそも、何を目指すのか」

を決めるのは人間です。

低軌道を目指すのか。 月を目指すのか。 火星を目指すのか。

そして、そのビジョンを周囲に伝え、人を巻き込む。

経営やリーダーシップでは、むしろこの能力の価値が高まっていくと思います。

② Judgment|判断力

AIは大量の情報を分析し、複数の選択肢を提示できます。

しかし、

「会社として何を大切にするのか」 「どこまでリスクを取るのか」 「顧客と利益のどちらを優先するのか」 「何をやらないと決めるのか」

こうした判断には、企業の価値観や倫理、経験、責任が伴います。

AIが意思決定を支援するほど、「最終的に誰が判断し、責任を負うのか」が重要になる。

私はそう考えています。

③ Creativity|真の創造性

AIは、既存の膨大な情報から新しい組み合わせを作ることに非常に優れています。

だからこそ、人間にはさらに一段上の問いが必要になります。

「そもそも、この問題を解く必要があるのか?」

「別の市場を作れないか?」

「既存の前提そのものが間違っていないか?」

与えられた問題を速く解くこと以上に、解くべき問題そのものを発見する力が重要になると思います。


私が最も注目したのは、「採用基準」の変化です。

スターンフェルズ氏は、技術人材を見る場合、どの大学を卒業したかだけではなく、GitHubなどで実際に何を作ってきたのかを見るべきだという趣旨の発言をしています。

これは非常に重要な変化だと思います。

これまで企業は、

学歴 ↓ 会社名 ↓ 経験年数 ↓ 資格

といった「経歴」を人材評価の重要な材料にしてきました。

しかしAI時代は、

「あなたは何を知っているか?」

から、

「あなたはAIを使って、何を生み出せるか?」

へ変わっていく。

エンジニアなら、大学名だけでなくGitHub。

AI人材なら、資格だけでなく実際に作ったAgentやプロダクト。

PMなら、経験年数だけでなく、どんな問題を定義し、どんな成果につなげたのか。

営業なら、訪問件数ではなく、顧客のどんな課題を発見し、どんな価値を生み出したのか。

私は、人材価値が次のように移動していくと考えています。

「知っている人」 ↓ 「AIを使える人」 ↓ 「AIを使って成果を出せる人」 ↓ 「何を目指すべきかを決められる人」

AIが「How」を担うほど、 人間には「What」と「Why」が求められる。

だから、AI時代は「人間が不要になる時代」ではないと思います。

むしろ、

人間にしか任せられない仕事とは何か。

それが、これまで以上に厳しく問われる時代になる。

そして企業側にも、

「AI時代に、人間を何によって評価するのか」

という問いが突きつけられています。

皆さんの会社では、採用基準や人事評価制度をAI時代に合わせて変えていますか?

※参考記事:Business Insider Japanの記事はコメント欄に掲載します。

#AI #AIAgent #人材戦略 #採用 #組織開発 #リーダーシップ

この記事は2026年8月23日にLinkedInで公開したものです。LinkedInの元記事でコメントする

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